診療方針

時間も手間も惜しみません。「わたしは、だいじにされている」と患者さんに思ってもらうことがわたしたちの喜びです。

だいじにしていること①患者さんの「きもち」心が通じ合ってはじめて適切な治療ができるから。

歯医者は怖い、歯の治療は痛いものと思い込んでいませんか。そんな先入観は捨ててください。「何を言われているか分からない」「何をされているか分からない」といった状況を経験されたことがあるかもしれませんが、当院ではそのようなことはありません。
わたしたちは、会話を通して、適切な治療のヒントをつかみます。初診の方もご安心ください。個室タイプの診察室で、丁寧なカウンセリングを行い、不安や緊張をやわらげます。すぐに検査や治療に入らず、まずはお悩みやご希望などをうかがいながら、時間をかけてじっくり丁寧にヒアリングをさせていただきます。

カウンセリングのポイント

歯の治療は簡単に終わると誤解されている患者さんが多いですが、完全に治すためのプログラムはそんな単純なものではありません。お口の中の構造や治療プロセス…カウンセリングでは基本的なところからご説明する場合もあります。
また、院長が診療している際、副院長に治療プランについての意見を求めることもあります。二人の知見を合わせてベストの治療方針を見つけます。

個室でのカウンセリング
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だいじにしていること②患者さんの「人生」お口の健康は全身の健康と直結しているから。

世界で最も予防が進んでいるスウェーデンでは、定期健診率が90%、アメリカでは80%です。それに対し、日本ではわずか2%と大きな差があります。 これが残存歯数にも影響しており、80歳時の残存歯数は日本がスウェーデンの半分以下となっています。日本人の歯への関心度は、他国に比べて非常に低いのが実情です。 さらには、80歳時の歯数を詳しく見ると、定期検診を受けた人は15.7本残るのに対し、治療だけ受けた人は6.8本しか残りません。しかし、小さい頃からメンテナンスを続ければ80歳になっても28本そのまま維持することが可能です。いかに、継続的なお手入れが重要かわかります。

各国の歯科定期検診率と、80歳での残存歯数
メンテナンスの効果
日本人の平均残存歯数

お口の状態が全身の健康に深く結びついていると言われます。それをおろそかにすれば、さまざまな疾病の原因となります。そのコンディションを良好に保てば、日々楽しく、豊かな人生を送ることができます。
一方、お口は食べる、味わう、しゃべる、笑う、表情をつくるetcとても多機能で、複雑な構造になっています。一本一本の歯にもそれぞれの役割があり、一本でも失ってしまうとお口全体が正常に働かなくなってしまいます。
それは、オーケストラに例えることもできます。
一本一本の歯は、バイオリンなどの楽器(パート)のようなもの。どれが欠けてもベストパフォーマンスを発揮することはできません。それゆえ、歯1本単位でなく、お口の中全体を一つの単位として捉え、総合的にどう改善していくかという点が大切です。
どの楽器(パート)に不具合があるのか、ホール(口腔環境)の調子は万全か、あなたといっしょに問題を解決していきます。私たちの最終目標は、生涯お口で食事ができるようにすることです。定期的なメインテナンスもちろん、さまざまなライフステージにおいて的確な診療に取り組んでいきます。

お口は多機能
お口の状態の悪化がさまざまな疾病の原因に。予防歯科の重要性が高まっています。
お口全体のコンディションを良好に保てば、日々楽しく、豊かな人生を送ることができます。

だいじにしていること③患者さんの「家族」ご家族で取り組むと治療方針が立てやすいから。

虫歯菌が人から人へうつることをご存じですか。虫歯のできやすさは家庭環境が影響しますので、家族ぐるみの感染予防はとても重要です。また、お子様の歯並びに影響を与える要素には「親からの遺伝」の他に、「食習慣」「くせ」などもあります。
ご家族がどんな食生活、ライフスタイルなのかを知ることができれば、適切な治療やアドバイスを提供しやすくなります。お口の中の状態がよく似ているので、“傾向と対策”が的確に判断でき、治療方針が立てやすいのです。
手順としては、まず、どのように予防するかプログラムを一緒に考えます。通院できる頻度も口腔ケアに使える時間もそれぞれちがいますので、その方に最も合う方法を検討します。
予防を習慣化することは簡単ではありませんが、わたしたちとご家族がしっかり協力すれば大丈夫です。

●予防プログラムの例

子どもの予防は

子どもは日々成長しており、どんどん歯が生えたり抜けたり、生えかわったりしているので、こまめにチェックすることが大事です。基本的には3ヵ月ごとにクリーニング、ブラッシング練習、フッ素塗布を行います。矯正治療中の場合は、1ヵ月ごとにクリーニング、調整、3ヵ月ごとにフッ素塗布を行います。仕上げみがきがうまくできなくて困っている場合は、1ヵ月ごとにブラッシング練習、クリーニング、3ヵ月ごとにフッ素塗布を行います。

大人の予防は

大人も子どもほどではありませんが変化がありますので、それをしっかり見きわめて予防・指導、クリーニングを行います。歯周病が軽度の方は3ヵ月ごと、重度の方は1ヵ月ごと、症状や状態によっては2週間ごとなど一人一人に合わせて計画します。